
データを活用し、仮説を立てて施策を実行するマーケティング手法です。
成功事例も多く、近年もっとも採用されています。
今回は、メルカリについて解説します。
メルカリとは、日本やアメリカで運営しているフリマアプリのことである。

メルカリで採用されている分析手法とは
データドリブンとは
メルカリの分析手法とは、
ステップ1.目標を決める
ステップ2.改善の方針を示す
ステップ3.改善施策の立案支援
ステップ4.指標の変化をトラック
以上の順で取り組んでいる。
ステップ1.目標を決める
データを元に分析を行い、その結果と経営陣の意見を合わせてサービスの目標を決める。例えば、リピート率を上げるためにはどのようにすれば良いのか。
ステップ2.改善の方針を示す
リピート率を上げるという目標が決まったら、具体的に改善の方針を示す
BI分析により、ユーザーの検索の利用が高いほどリピート率が高いということがわかった。
メルカリUSでは検索率が高くなかったため、検索率を改善することでリピート率上昇につながると方針を示した。
ステップ3.改善施策の立案支援
では、具体的にどのような施策を実行すれば検索率が上昇するのだろうか。

現状のUIでどの機能が使われているかを調査し、ユーザーに検索行動を促すような
UIに変更することで、検索窓が目立つ場所に配置され、検索導線を重視するためのフッターボタンを配置する対応を行った。
ステップ4.指標の変化をトラック
UIを変更したあとは、実際にユーザーの行動に変化があったのか、配置したボタンは押されているのかなど数値を測定する。
効果があることがわかった場合は変更したUIで確定させ、効果がなかった場合は再度指標を設定する。
スピード発送バッジ
ユーザー間の取引時間の短縮を達成するために「スピード発送バッジ」の機能が誕生した。
これには、サービスとしての出品率、継続率の改善という課題を解決するために分析したところ
取引時間の短縮化がキーになるということがわかった
その中でも購入から発送までの時間が短縮されることが出品者の体験が向上する結果となり、スピード発送バッジがついてる出品者から購入することで
出品者側は商品が早く売れ、購入者側は早く届くという双方にメリットがある仕組みになった。
スピード発送バッジの例では、
ステップ1.目標を決める
出品率、継続率の改善という目標を設定
ステップ2.改善の方針を示す
取引時間の短縮化を改善する
ステップ3.改善施策の立案支援
取引画面に出品者が発送はやいことをわかるようにUIを変更する
ステップ4.指標の変化をトラック
出品者の行動に変化があったことをトラックし、改善を続ける。
まとめ
データドリブンマーケティングとは、目標を設定し、仮説を立て改善の方法を示す。
そして、具体的な改善施策を立案し実行する。施策を実行したあとは、指標の変化を測定し適宜修正し改善していくことである。
