鬼滅の刃はなぜ流行ったのか、マーケティング視点で考える

データ分析
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「週刊少年ジャンプ」で連載中の鬼滅の刃が大ヒットを遂げています。
2016年に連載開始し、2019年4月にアニメ放映開始、劇場版、舞台化発表など話題性があります。
2020年5月現在20巻で6000万部を突破している。
※5/18発売の週刊少年ジャンプ24号で4年3ヶ月の連載が完結した。

今回は鬼滅の刃が流行った理由についてマーケティング視点で見ていきます。

鬼滅の刃

吾峠呼世晴による日本の漫画。略称は「鬼滅」。『週刊少年ジャンプ』(集英社)にて2016年11号から2020年24号まで連載された。シリーズ累計発行部数は単行本22巻の発売時点で1億部を突破する。
大正時代を舞台に主人公が鬼と化した妹を人間に戻す方法を探すために戦う姿を描く和風剣戟奇譚。作風としては身体破壊や人喰いなどのハードな描写が多い。
アニプレックスプロデューサーの高橋祐馬がアニメーション企画を立ち上げ、2019年にアニメスタジオ・ufotableの制作によりテレビアニメ化された。

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%AC%BC%E6%BB%85%E3%81%AE%E5%88%83

Googleトレンド

Googleトレンドで「鬼滅の刃」と検索すると、アニメ放送までは大きな検索数上昇は見られませんでした。
2019年4月にテレビアニメが放送開始されると、検索数が徐々に増加傾向になっていきます。

※5/18発売の週刊少年ジャンプ24号で4年3ヶ月の連載が完結した。最近また盛り上がりを見せている。

製作したのはFateシリーズで実績のあるufotableです。躍動感のある戦闘シーンや、奥行き、立体感を感じさせるクォリティ、世界観の演出がとても評価が高いです。

ufotable
http://www.ufotable.com/

また、主題歌「紅蓮華」を歌うLiSAは、人気アニメのタイアップが多いため、LiSAファンを新規開拓したのも本作品の人気増加の理由になっています。

LiSA 『紅蓮華』 -MUSiC CLiP YouTube EDIT ver.-

地上波最終回では、テレビシリーズに続く劇場版「無限列車編」の公開を発表
Googleトレンドの検索数が上昇しました。

2019年11月に池袋駅の広告ポスター

12月の渋谷駅での広告もSNSで発信され、認知度をあげる要因となりました。


https://collabo-cafe.com/events/collabo/kimetsu-onitaiji-campaign2019/

イノベーター理論(キャズム理論)

普及学
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%99%AE%E5%8F%8A%E5%AD%A6

鬼滅の刃のヒットをイノベーター理論(キャズム理論)で考えると、
アニメ化を開始した際は350万部だったのが、イノベーター、アーリーアダプター層の初期段階であり、アーリーアダプターとアーリーマジョリティの間にあると言われているキャズム(深い溝)
をアニメ化がきっかけで越えることができたため
、それから発行部数を伸ばした。
前項で触れた、劇場版予告、広告も一押ししている。
アーリーマジョリティはすでに話題になっている商品を購入する人。口コミの影響を受けやすい人という定義がされている。
レイトマジョリティは革新的なもの、一時的な流行には懐疑的だが周囲の半分以上が支持している状態になると安心して行動する人という定義がされている。
つまり、2019年の12月紅白歌合戦の時点で鬼滅の刃の認知度が大きく高まり、過半数を超えたことでレイトマジョリティ層の獲得につながったといえる。

キャズムを超える方法

では、そのキャズムを超える方法は一体なんなのだろうか

・イノベーター層、アーリーアダプター層を獲得する(週刊少年ジャンプで連載され、ある程度人気があったため上手くいった。)
・ファンの熱量を、アーリーマジョリティ層へ伝搬すること(SNSバズ、駅広告、テレビ、CM、露出を増やす段階でしっかりやる。)


鬼滅の刃では、アニメ化が決まった時点では350万部発行され、認知されていた、その熱狂的なファンであるイノベーター層がSNSで投稿し、拡散され、アニメなどメディア展開が重なった例である。その状態で広告で認知を高めたことがさらなる効果を生んだと言えるだろう。

ONE PIECEを超える勢いとも言われている鬼滅の刃だが、今後の展開も期待している。
(筆者個人としてはアニメ2部に期待している。)

※5/18発売の週刊少年ジャンプ24号で4年3ヶ月の連載が完結した。

人気絶頂の中、連載引き伸ばしが無い理由

ONE PIECEに代表されるように、週刊少年ジャンプは人気漫画の連載を完結させないようにしているのは有名だ。

鬼滅の刃は連載4年3ヶ月で6000万部と過去作品から見ても人気の部類だ。

その作品がなぜ連載引き伸ばしされず、綺麗な形で完結したのか

終了する漫画は表紙にならない。

「るろうに剣心」、「NARUTO」、「BLEACH」を代表するように
過去の終了した漫画を見ても連載終了時は表紙になっていない。
鬼滅の刃は例外ではないのだ。

週刊少年ジャンプ24号では新連載の「タイムパラドクスゴーストライター」が表紙を飾っている。
読者を次の作品に注目させる狙いが見える。

なぜ引き伸ばししないのか

多くの書店で単行本が売り切れとなる社会現象化している人気漫画ではあるが
その人気絶頂の中潔い英断とも言える連載終了。

終了した過去10年の作品を見てみると、「食戟のソーマ」、「暗黒教室」、「斉木楠雄のΨ難」と人気漫画でも引き伸ばしなく終了しているのが最近の週刊少年ジャンプの傾向だ。

週刊少年ジャンプの人気作品は引き伸ばしというのはもはや過去の印象である。

今後は良い作品をその作品が最も良い形で終わらせる「鬼滅の刃」形式が増加していくことが望ましい。

劇場版の反響について

劇場版『鬼滅の刃』無限列車編は、2020年10月6日に公開されました。

公開後11月23日までの39日間で、興行収入が259億1704万円、観客動員数は1939万7589人となりました。

興行収入では、11月25日時点で国内で歴代3位となり、好調の理由として「映画の内容の評価がとても高く、2回以上鑑賞する人が多い」としている。

SNSでの反響について

劇場版の好評に伴いSNSでは大きな反響がある。
叶姉妹がコスプレを行う、なかやまきんに君がコスプレを行うなど

著名人によるコスプレが流行し話題となっている。

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